問 1
His earlier novels I found tedious, but his later work ( ) genuinely brilliant.
- I am considering
- consider I
- I consider
- do I consider
Object Fronting (O + S + V, no inversion)
目的語を文頭に出しても、平叙文では主語・動詞の語順は変えない(倒置しない)。
「I consider」
正解目的語を話題化のため文頭に置く場合、英語では主語と動詞の語順は通常どおり (S + V) のまま保たれ、倒置は起きません。ここでは目的語 his later work を前置し、その後に通常語順の I consider が続きます。前置された目的語は対比の焦点となり、His earlier novels との対照を際立たせます。
「consider I」
= 「consider I」という助動詞なしの主述倒置 ━ 目的語前置では完全倒置 (V+S) は起こらない。倒置は否定・準否定の副詞句前置に限られ、単なる目的語の話題化では平叙の S+V を保つ。
「do I consider」
= 「do I consider」という疑問文型の倒置 ━ do-倒置は否定副詞 (Never, Not until 等) の前置時のみ。目的語の話題化では誘発されない。
「I am considering」
= 「I am considering」という現在進行形 ━ consider が「〜とみなす」の状態動詞用法のときは進行形にしない。形は文法的でも対比の恒常的判断という文脈に合わず、stative の規則に反する。
| 形 | マーカー | 例 |
|---|---|---|
| 前置O + S + V | 目的語のみ移動・語順保持 | This book I like. |
| 前置O + S + 助動詞 + V | 助動詞があっても S 先行 | That I cannot accept. |
| 前置O + S + V + to-不定詞 | 後続補部も保持 | Such risks we refuse to take. |
| 前置O節 + S + V | that 節も前置可 | That he lied, everyone knew. |
| 文型 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 目的語前置 (対比) | O₁ ... , O₂ S V | Wine I drink; beer I avoid. |
| 目的語前置 (強調) | O S V | Your kindness I shall never forget. |
| 前置 + 残余倒置なし | O S aux V | His advice I had ignored. |
Cabbage he hates, but spinach he will eat.
キャベツは嫌いだが、ほうれん草なら食べる。
Such arrogance I have rarely encountered.
あれほどの傲慢さにはめったに出くわさない。
What she said I could not quite believe.
彼女が言ったことを私はとても信じられなかった。
His promises she had long since stopped trusting.
彼の約束を彼女はとうに信じなくなっていた。
That conclusion the committee firmly rejected.
その結論を委員会はきっぱりと退けた。
目的語前置 (topicalization) では倒置しない、というのが C2 の落とし穴。Never did I... のような助動詞倒置は否定副詞前置の専売特許で、ただの目的語の移動には及ばない。前置された目的語は旧情報・対比の足場として機能し、文末に新情報が来る情報構造を作る。