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準1級 · 読解 · 第81回

炭素の価格

この回の内容

準1級 · 読解 · 第81回

炭素税や排出権取引などカーボンプライシングを扱う経済・環境論説を読みます。気候変動と経済の交差する議論を理解し、時事性の高いテーマの読解力が身につきます。

炭素税と排出量取引の違い

A carbon tax sets the price directly and lets the market determine how much pollution is cut, whereas a cap-and-trade scheme fixes the quantity of emissions and lets the market discover the price.(税は価格を決めて削減量を市場に委ね、取引制度は量を決めて価格を市場に委ねる)。

  • どちらが何を固定するかを入れ替えた誤答が定番です。

政治との衝突と、その解き方

Carbon pricing is regressive unless carefully designed, falling hardest on poorer households(設計を誤ると逆進的で、貧しい世帯に最も重くのしかかる)。

  • 2018年のフランスの燃料税引き上げは gilets jaunes の抗議を招きました。

  • 改革者の結論は not to abandon pricing but to soften its edges(価格付けを捨てるのではなく角を丸める)で、収入を一律の配当として市民に返す案です。

つまずきやすい所

  • 価格を定め、削減量は市場が決める

    炭素税は排出量の上限を定める仕組みである

    手法の対比を逆にした誤答。

  • 設計を誤ると逆進的になる

    炭素価格は本質的に公平な仕組みである

    regressive unless carefully designed

  • 捨てるのではなく角を丸める(収入の還付)

    フランスの事例から筆者は価格付けを否定する

    not to abandon pricing but to soften its edges

2手法の対比と逆進性への対処。この2点で細部と主旨の設問がそろいます。