1級 · 読解 · 第47回
消えゆく羽音 ― 測りがたい危機を測る
この回の内容
1級 · 読解 · 第47回
「強い言葉が定着 → だが証拠は追いついていない → 計測の難しさ → しかし不確実性は不在ではない → 不確実下の行動」の運びです。
両側を批判する構え
筆者はまず the conviction outpaces the evidence(確信が証拠を追い越している)と警鐘側を抑えます ━ 昆虫は季節で激しく変動し、長期の基準データは疎で方法もばらばら、未記載種も多い。
しかし直後に Such dismissals, however, mistake uncertainty for absence.(そうした一蹴は不確実性を不在と取り違える)と、懐疑側も抑えます。
両側を抑えるのがこの文章の型です。
認識論的な困難という診断
The deeper predicament is epistemological.(より深い窮状は認識論的だ)━ 徐々に進み、日常の観察の閾値の下で、監視機関の資金サイクルを超える時間尺度で進む危機は、政策決定者が求める明白な証拠に本質的に馴染みません。
By the time the evidence becomes incontrovertible, the damage may be irreversible。
ゆえに Prudence … counsels action under uncertainty rather than paralysis awaiting certitude です。
つまずきやすい所
○ 計測が難しく、確信が証拠を追い越している面がある
✗ 昆虫の激減は科学的に確立している
outpaces the evidence。
○ 不確実性を不在と取り違えている
✗ 証拠が不十分なので対策は不要
mistake uncertainty for absence。
○ 相関はあるが決定的ではない
✗ 食虫鳥の減少は原因が特定されている
though not conclusively。
両側を抑える構えと認識論的診断。どちらかに寄せた選択肢は誤答です。