準1級 · 読解 · 第37回
消えゆく昆虫たち
この回の内容
準1級 · 読解 · 第37回
世界的な昆虫の激減を扱う準1級アカデミック読解です。生態系や生物多様性に関する語彙を学びながら、原因と影響を論じる科学論説の読み方を体得できます。
複雑さが「行動しない口実」になる皮肉
This very complexity has, perversely, slowed action: with no single cause to attack, policymakers find it easy to defer.(この複雑さが皮肉にも行動を遅らせた。攻撃すべき単一の原因がないため、政策決定者は先送りしやすい)が論の急所です。
perversely(皮肉にも)が評価語として置かれています。
条件つきの希望で締める
The decline, they insist, is not irreversible—provided we choose to reverse it.(減少は不可逆ではない。ただし我々が逆転を選ぶ限りにおいて)と、ダッシュの後の条件節が結論を限定します。
昆虫は繁殖が速く、生息地が回復した場所では個体数が驚く速さで戻った例が根拠です。
つまずきやすい所
○ 光害・気候変動・都市化も関与する
✗ 原因は工業的農業だけである
all play their part。
○ 不可逆ではない(条件つき)
✗ 昆虫の減少はもはや回復不能である
provided we choose to reverse it。
○ 複雑さは政策の先送りを招くが、研究者は慎重に希望を述べる
✗ 原因が複雑なので研究者は悲観している
cautiously hopeful note。
原因の複合性と条件つきの結論。ダッシュ以降の条件節を必ず拾います。