1級 · 語彙 · 第21回
歴史・文明
この回の内容
1級 · 語彙 · 第21回
feudal / dynastic / secular / antiquity / hegemony / schism。歴史語は多義の secular と、覇権の条件が要点です。
secular の2つの分野
secular は
- 宗教から切り離された「世俗の」(⇄ sacred / ecclesiastical)
- 経済で「長期的な」(secular stagnation = 長期停滞、secular trend)の2義。
①②は語源の「世代・時代」から分かれました。
schism は schizein(裂く。schizophrenia と同族)で「(特に教会の)分裂」。
antiquity は「古代」「古さ」、複数 antiquities で「古代遺物」になります。
覇権は武力だけでは成り立たない
The empire's hegemony rested as much on prestige as on arms.(その帝国の覇権は武力と同じく威信に支えられていた)は歴史記述の定型で、A as much as B(A も B と同じくらい)が使われます。
歴史の論述ではこのように「見える要因(武力)」と「見えない要因(威信・正統性)」を並べる書き方が頻出します。
つまずきやすい所
○ 「長期停滞」(経済の用法)
✗ secular stagnation を「世俗の停滞」と訳す
分野で意味が変わる多義語。
○ 特に教会・宗派の分裂を指す語
✗ schism を政治的分裂だけに使う
the Great Schism が代表例。
○ 「古さ」「古代遺物(複数)」の意味もある
✗ antiquity を常に「古代」と訳す
文脈で決める。
多義の secular を分野で切り分け、歴史記述の「見える要因と見えない要因」の型を押さえます。