準1級 · 読解 · 第22回
記憶のしくみ
この回の内容
準1級 · 読解 · 第22回
短期記憶・長期記憶など記憶の仕組みを解説する科学系長文に挑戦します。脳科学・心理学の専門語彙と論理展開を追う力が鍛えられ、アカデミックな読解に強くなります。
欠点 → 機能 への反転
前半は記憶の不確かさ(誘導質問で細部が植え付けられる/鮮明さと正確さは独立)を並べます。
後半で Yet this apparent flaw is, on closer inspection, a feature.(この一見した欠陥は、よく見れば機能だ)と反転し、記憶の目的は過去の記録より未来の予測だと述べます。
設問の主旨はこの反転部分から作られます。
比喩の対で理解する
What feels like replaying a recording is closer to retelling a story(録画の再生と感じられるものは、物語の語り直しに近い)が全体の比喩です。
結論の the malleability that makes memory unreliable as a record is precisely what makes it powerful as a tool(記録として不確かにする可塑性こそが、道具としての力になる)は、同じ性質の二面性を述べる型で、準1級で頻出です。
つまずきやすい所
○ 鮮明さと正確さは独立している
✗ 鮮明で自信のある記憶は正確である
no guarantee of accuracy が根拠。
○ 未来を予測する道具としての力の源
✗ 記憶の可塑性は克服すべき欠陥である
Yet this apparent flaw … is a feature の反転。
○ 思い出すたびに微妙に書き換わりうる
✗ 記憶は思い出すたびに強固になる
rebuilt rather than retrieved intact。
前半の不確かさは前提、主旨は後半の反転。同じ性質の二面性を述べる型を押さえます。