準1級 · 読解 · 第41回
人類の時代
この回の内容
準1級 · 読解 · 第41回
人類の活動が地質に痕跡を残す時代「人新世」を論じる準1級レベルの英文です。気候・地質・環境に関する高度な語彙と、壮大なテーマを論理的に追う読解力が鍛えられます。
批判は「影響」ではなく「形式化」に向く
Critics, however, are unconvinced—not by the evidence of human impact, which few dispute, but by the proposal to formalise it.(批判者が納得しないのは人類の影響の証拠ではなく、それを正式な時代として制度化する提案に対してだ)が急所です。
設問は「批判者は人類の影響を否定している」という誤答を必ず用意します。
反対理由の2種類と、否決の意味
反対理由は
- 変化が新しすぎて地質単位にならない(数センチの堆積を数百万年と比べられない)
- 1950年の単一の "golden spike" は、農耕や森林伐採から始まった過程を誤って表す。
2024年の否決は a decision that settled the bureaucratic question while leaving the deeper one untouched(事務的な問いを決着させたが、より深い問いには触れていない)と評価されます。
つまずきやすい所
○ 影響は争っていない(形式化に反対)
✗ 批判者は人類が地球に与えた影響を否定している
not by the evidence … which few dispute。
○ 事務的な問いだけが決着し、深い問いは残った
✗ 2024年の否決で議論は決着した
leaving the deeper one untouched。
○ すでに研究室を出て世代の自己認識を枠づけている
✗ 人新世の語は学界の外では使われていない
has already escaped the laboratory。
否定されているのが何かを特定すれば、この文章の設問はほぼ機械的に解けます。