準1級 · 読解 · 第70回
騒音の代償
この回の内容
準1級 · 読解 · 第70回
都市騒音が健康や生活に及ぼす見えにくいコストを論じた長文を読み解きます。環境・健康の語彙と因果関係を示す論理表現を、実用的な文脈で習得できます。
害は「気にしているか」に依存しない
The crucial point is that the damage does not depend on conscious annoyance.(害は意識的な苛立ちに依存しない)。
深夜の交通音で目覚めなくても脳は乱れを記録し、ストレスホルモンが出て心拍と血圧が上がります。
These micro-responses accumulate(微小な反応が積み重なる)という蓄積の論理が中心です。
静けさが商品になったという指摘
Silence, once a free public good, has quietly become a commodity that the affluent can buy.(かつて無料の公共財だった静けさは、富裕層が買える商品になった)。
対策(騒音地図・吸音の緑化・夜間交通の迂回)は歓迎されるが piecemeal(断片的)で、Until we treat quiet as a basic entitlement rather than a luxury(静けさを贅沢ではなく基本的な権利として扱うまで)は負担が偏り続けると締めます。
つまずきやすい所
○ 自覚に依存せず体は反応し続ける
✗ 騒音に慣れれば健康への影響はなくなる
does not depend on conscious annoyance。
○ 安価な住宅地に偏り、移転も難しい
✗ 騒音の負担は地域にかかわらず均等である
least able to relocate。
○ 対策は断片的にとどまる
✗ 都市の対策で問題は解決に向かっている
they remain piecemeal。
自覚と害の切り離し、そして不均等な分布。この2点で主旨と結論の設問が取れます。