1級 · 語彙 · 第4回
芸術・美学
この回の内容
1級 · 語彙 · 第4回
chiaroscuro / verisimilitude / pastiche / sublime / avant-garde。pastiche(寄せ集め)/parody(嘲笑)/homage(敬意)の3語を混ぜないこと。
借用語の出自を押さえる
chiaroscuro はイタリア語 chiaro(明)+ scuro(暗)。
pastiche はイタリア語 pasticcio(混ぜ物・パイ)由来で、複数の様式を寄せ集めた作品。
avant-garde はフランス語の「前衛部隊」。
verisimilitude は veri(真。verify / veracity)+ simil(似る。similar / assimilate)で「真実らしさ」。
sublime は「崇高」で、化学では動詞「昇華する」にもなります。
模倣を表す3語の使い分け
pastiche は複数の様式を寄せ集めた模倣(嘲笑の意図はない)、parody は誇張して笑いを取る模倣、homage は敬意の表明としての踏襲です。
1級ではこの3語を選択肢に並べ、文中の態度(自覚的か嘲笑的か敬意か)で決めさせます。
verisimilitude は「事実であること」ではなく「事実らしく見えること」で、真偽とは別の軸です。
つまずきやすい所
○ 「真実らしく見えること」
✗ verisimilitude を「真実性」と読む
事実かどうかとは別の軸。
○ 嘲笑は parody、敬意は homage
✗ pastiche を嘲笑的な模倣として使う
3語の態度が違う。
○ 「崇高(畏怖を伴う美)」が美学の意味
✗ sublime を「素晴らしい」だけで訳す
美学用語としての重み。
借用語の出自と、模倣3語の態度の違い。1級の選択肢はこの差で決まります。